こんにちは、ピーマン夫です🌶️
もう一度、あの自由な感覚を味わってみたい――。
そんな思いがふとよぎったのは、定年を意識し始めた頃でした。
かつてアメリカで約10年間、駐在員として海外暮らしをしていた私は、
日本の便利さや安全さももちろん感じつつ、どこかで息苦しさや「しがらみ」に囲まれている感覚を抱えていました。
「年を重ねても、もっと自由に生きていいんじゃないか?」
「エネルギーのある街で、安くゴルフしたり、昼からカフェやバーでのんびりしたり――そんな暮らしが、できるんじゃないか?」
そんな想いから、私たち夫婦は**“老後の海外暮らし”という選択肢**を真剣に考え始めました。
でも実際は、「移住」だけが正解じゃないんです。
ロングステイ、2拠点生活――それぞれに違いがあり、向き・不向きもある。
この記事では、私たち夫婦の実体験をもとに、
「移住・ロングステイ・2拠点生活の違いと、私たちが選んだ“ちょうどいい暮らし方”」について、リアルな視点でお伝えします。
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日本の生活に少し疲れた
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再び海外で暮らしたいけど、全部を手放すのは不安
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無理なく、心地よく、人生の後半を楽しみたい
そんな気持ちを持つあなたにこそ、読んでいただきたい内容です✈️🌏
🔍 まず「移住」「ロングステイ」「2拠点生活」ってどう違うの?
“海外で暮らしたい”と思ったとき、選択肢はいくつかあります。
でも、その違いが意外とわかりにくい。
私たちも最初は、「ロングステイと移住って何が違うの?」というところからのスタートでした。
ここでは、私たちが整理してきた3つのパターンについて、わかりやすくご紹介します👇
🏝️【移住】=「人生の拠点をまるごと海外へ」
移住とは、生活の中心そのものを海外に移すこと。
たとえば、タイに長期滞在ビザで住み、日本の住民票を抜いて、現地を“本拠地”にするというイメージです。
✅ メリット:現地生活に深く入り込める/生活コストが抑えられる場合も
❌ デメリット:日本との縁が薄くなる/戻りたくなったときにハードルが高い/医療・年金・保険の手続きが煩雑
移住には強い覚悟が必要です。「もう日本に戻らないかも」という前提で準備を進めることになります。
🌴【ロングステイ】=「長めの旅、でも生活感も味わえる」
ロングステイは、数週間〜数か月間、ビザなしや観光ビザで気軽に滞在できるスタイル。
住むというより、「暮らすように旅をする」感覚が近いかもしれません。
✅ メリット:手軽に始められる/費用も抑えやすい/お試しに最適
❌ デメリット:滞在期間に制限がある/病院・銀行などの制度が使いづらい/“仮住まい感”が強い
「とりあえず体験してみたい」「将来の移住の練習をしたい」という人にはぴったりの第一歩です。
🌏【2拠点生活】=「日本と海外、両方に“自分の場所”を持つ」
2拠点生活とは、日本とタイなどの国を季節ごとに行き来しながら暮らすスタイル。
日本の家や拠点を維持しつつ、海外にも“もう一つの住まい”を持つという贅沢な選択肢です。
✅ メリット:どちらの良さも享受できる/気候に合わせて暮らせる/柔軟に変更がきく
❌ デメリット:コストが2倍(家賃・光熱費など)/荷物・生活管理の工夫が必要/移動に体力がいる
「どちらも手放せない」人にとって最も自然なスタイル。
私たち夫婦は、まさにこの考え方がしっくりきました。
🎯 まとめ:まずは“自分に合う暮らし方”を知ることから
これら3つのスタイルには、正解・不正解はありません。
年齢、家族構成、健康状態、経済面――人それぞれの条件に合った選択肢を見つけることが大切です。
そして私たちは、実際に試して、比べて、話し合って…ようやく「2拠点生活がいいね」という結論にたどり着きました。
🧳【+α】ノマド的「多拠点生活」も選択肢のひとつ
最近は、「海外移住」や「2拠点生活」という枠をさらに広げて、
**“ノマド的に複数の国や地域を渡り歩くライフスタイル”**を選ぶ人も増えてきました。
たとえば、
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数か月ごとにタイ、マレーシア、ベトナム、インドネシアなどを転々とする
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日本にも一時帰国しつつ、ホテルやAirbnbを利用して暮らす
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長期契約の住まいを持たず、「暮らしながら旅する」感覚で生活する
といった、**“固定の拠点に縛られない自由な生き方”**です。
これは、若いノマドワーカーだけでなく、私たち世代でも少しずつ広がってきています。
特に以下のような方には合っているかもしれません👇
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✅ 退職後、時間が完全に自由になった
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✅ 最低限の荷物で身軽に動ける
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✅ さまざまな国や文化を味わいたい
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✅ 住民票は日本に残しつつ、年の半分は海外へ
ただし、
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医療体制や緊急時の対応
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長期滞在ビザの取得
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荷物管理や住まい探しの労力
など、**「不安定さ」や「自由ゆえの準備の大変さ」**もあるため、体力や経験がある方向けかもしれません。
🧭 私たちは「安定感も欲しい」から、ゆるく2拠点生活へ
私たち夫婦も、「あちこち行けたら面白いかも」と考えたことはあります。
でも正直、荷物の移動や暮らしの基盤の不安定さは、60代の今の自分たちにはちょっと大変かも…と感じました😅
その点で、「日本+タイの2拠点生活」は、自由さと安心のバランスがちょうどよく、“落ち着けるけど動ける”という暮らし方にぴったりだったんです。
🤔 どの暮らし方が向いている?それぞれのメリット・デメリット
私たちも実際にノートに表を書いて比べたりしました📒
簡単にまとめると、こんな感じです:
項目 | 移住 | ロングステイ | 2拠点生活 |
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拠点 | 海外のみ | 日本がメイン | 両方 |
滞在期間 | 長期・無期限 | 数週間〜数か月 | 年に数か月ずつ行き来 |
費用 | 現地生活費のみ | 旅費+宿泊費 | 二重生活費+移動費 |
柔軟性 | △ | ◎ | ○ |
ビザ手続き | 必須 | 短期なら簡単 | 両国対応が必要な場合も |
日本とのつながり | 弱くなる | 保てる | 維持しやすい |
現地コミュニティ | 作りやすい | 短期では難しい | 半々くらい |
👩❤️👨 私たち夫婦が2拠点生活を選んだ理由
最初は「完全移住」も考えていました。
リタイアして、南国に拠点を移して、のんびり暮らす…夢ですよね🌴
でも正直、ピーマン夫は人付き合いが苦手で、現地のコミュニティにうまく馴染める自信がなかったんです😅
一方、トマト妻は好奇心旺盛で「現地の言葉を少しずつ覚えたい」とやる気満々。
そんな中、まず試してみたのが、マレーシア・クアラルンプールでのお試し滞在でした。
ちょうど冬、日本の寒さがつらくなってきた頃。娘夫婦が駐在員として住んでおり、「遊びにおいでよ」と誘ってくれたのがきっかけでした。
2週間ほど滞在してみると、いや〜、快適で驚きました!😄
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気候はちょうどよく、薄着でいられるのが最高
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食べ物は多国籍で飽きない(中華・マレー・インド料理…毎日が外食祭り)
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ネットが速くて安い! 動画もサクサク、Zoomもストレスなし📶
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Grab(配車アプリ)やデリバリーも当たり前で、生活の利便性が高い
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しかもカフェ文化もあって、1日中いても気まずくない☕
正直、「これはずっと暮らせるかも?」と思ったくらい。
ただ、クアラルンプールはかなり都会的で、ちょっとした“圧”を感じる場面も…。
街のスピード感が早くて、落ち着かないというか、慣れないうちは疲れるかなと💦
その後、「じゃあ今度はタイも試してみようか」と、バンコクに1か月滞在してみることに。
最初は「騒がしくないかな?」と少し心配していましたが、これがなんとも心地よかったんです✨
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ローカル食堂や屋台がたくさん。**安い・うまい・気軽!**🍜
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カフェやバーも気取らず入れる場所が多く、ちょっとした“逃げ場”が豊富
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街の空気がやわらかく、人の流れが“ガチャガチャしてない”
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何より、タイの人たちが本当に優しい。穏やか。
英語はあまり通じない場面もありましたが、身振り手振りと笑顔でなんとかなります😊 -
お酒も安くて気軽に飲める!🍺(これ、ピーマン夫的にはけっこう大事…笑)
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ゴルフも気軽に楽しめる。しかも、日本よりずっと安い⛳
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そしてこちらも、ネット環境は良好。しかも格安SIMがとにかく安い!
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どちらの国もそうですが、日本人コミュニティーがしっかりあるので、安心感が段違い。
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そして忘れちゃいけないのが、治安。夜に屋台で食べ歩いても、スリや危険を感じることはほとんどありません。
つまり、マレーシアとタイにはそれぞれ魅力があるけれど、タイの“人の温かさ”と“生活のゆるさ”、これが私たちには合っていたんです。
トマト妻いわく、
「マレーシアは整ってる。でもタイは“気持ちがラク”なのよね」
とのこと。
この感覚は、行ってみて初めてわかるものでした。
だからこそ、“完全移住”ではなく、“まずは短期滞在で試して、無理なく行き来するスタイル”を選んだというわけです。
🧳 2拠点生活に向いている人ってどんな人?
実際に自分たちでやってみて思うのは、「2拠点生活って、いろんな意味で“ちょうどいい”」ということ。
向き・不向きはありますが、以下のような方には本当におすすめです。
🍚 日本の良さを捨てきれない人
海外暮らしにあこがれつつも、
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「やっぱり日本のごはんが一番好き」
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「長く離れると、友達やご近所さんが恋しくなる」
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「孫の顔を見に、たまには帰りたいなあ…」
そんなふうに思うこと、ありますよね。
私たちもそうでした。どちらか一方に完全に移るとなると、「日本での大切なつながりを失うかもしれない」という寂しさがあったんです。
でも、2拠点生活なら大丈夫。
行き来しながら、どちらも大事にできる暮らし方なんです😊
🏥 医療や体のことで不安がある人
正直、60代にもなると、ちょっとした体調不良や、持病の管理って気になりますよね。
海外移住となると、
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日本の保険が使えなくなる
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言葉の壁がある
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医療の質に不安がある
といった不安もついてきます。
でも、2拠点生活なら、「体調が不安な時期だけ日本で過ごす」といった選択ができる。
日本の病院にも通える安心感は、本当に大きいです。
👨💼 定年退職後、自由な時間ができた人
2拠点生活は、正直言って「時間と少しのお金に余裕がある人向き」なところがあります。
でも、定年後、仕事から解放された今こそ、実現しやすいライフスタイルでもあるんです。
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子育ても一段落
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仕事も辞めてスケジュールは自由
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年金や投資など、ある程度の生活資金は確保済み
そんな私たち世代にとって、“住む場所を季節で選ぶ”という贅沢は、案外現実的だったりします。
🧘♀️「ひとつの場所に縛られない暮らし方」がしっくりくる人
最近は、「ここで一生暮らす」と決めてしまうよりも、
**“今の自分に合う場所で、しばらく暮らす”**という感覚の人が増えているように思います。
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暑さを避けて夏は日本へ
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寒さを逃れて冬はタイへ
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どちらの国でも、居場所を持っておく
そんな**“流動的な暮らし方”がフィットする人**にとって、2拠点生活はまさにベストな選択肢です🌏
このように、自分の「気持ち」「体調」「家族とのつながり」など、柔らかい部分を大事にできるのが2拠点生活の魅力だと思います。
📌 まとめ:大切なのは「納得できる暮らし方」
「タイ移住」と一言で言っても、完全移住、ロングステイ、2拠点生活…と、実は選択肢はさまざま。
大事なのは、「どれが正解か」じゃなくて、
**「自分たち夫婦にとって、納得できる暮らし方はどれか?」**という視点なんですよね。
私たちは、いきなり全部決める必要はないと思っています。
まずは短期滞在で“お試し”。そして、心地よさを感じたら、少しずつ形を変えていく。
そんな“ゆる移住”でも、老後の人生は、驚くほど豊かになると感じています✨
この記事が、これからの暮らし方に迷っている方の参考になればうれしいです。
次回は、私たちが実際にやってみた「1か月お試し移住」の体験談について書こうと思っています✈️
それではまた〜
ピーマン夫でした🌶️